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シベ超  シベ超2  シベ超3 シベ超4


MIKE WORLD in
シベリア超特急
試験に出る晴郎 レヴォリューション
© MIKE MIZNO (MIZUNO HARUO) / A MIKE MIZNO FILM / 水野晴郎事務所

シベリア超特急の魅力



 03年に放映されたシベ超シリーズが、WOWOWにも関わらず高視聴率を獲得したという。なぜ、「駄作」と断定されることの多いシベ超が、これほどまでに支持されるのか。

 シベ超のファン層は、晴郎の思惑に反し、若者層が多いという。そもそも、世間から「駄作」の烙印を押されたシベ超が息を吹き返したのは、みうらじゅんの論評でけしかけられた若者達のムーヴメントが原因といわれる。

 ある種の「珍品趣味」をそそられた若者達が、ツッコみ、笑う。ツッコむこと、笑うことは「シベ超」の至極正しい楽しみ方とされる。普通の映画と思って見ると、妙な部分が多い(それゆえ駄作と言ってのける連中が多い)シベ超が、絶大な支持を受け、カルト映画と呼ばれるゆえんである。

 また、若者達に人気を呼ぶのは、こういうカルト性のほかに、実は共感を呼ぶところがあるのではないか。

 監督を務める晴郎が、ちょっと世間とズレた感覚ながらも、愛すべき弟子達とともに一生懸命映画を作る姿。そして、若者達には想像しがたい「戦争」というものを経験した一人の老人が、大多数の人にこきおろされたり笑われながらも、反戦を訴え、若者に何かを伝えようとしている姿。

 シベ超を笑って楽しもうとした若者達が、そういう姿に熱いものを感じてしまっているのかもしれない。

 シベ超は熱い声に応え第2作を制作。「大作」へ一歩近づきつつも、劇薬度も増した。第3作は予算をアップし、さらに壮大なストーリーを創り上げ、ファンの期待に応えた。そのいっぽうで、お約束の「ウッ」や長回しもある。作り込みと天然の境目をたゆたう晴郎の映像美学。魅力はつきない。


 意表をついて舞台とした第4作は、反戦とウケねらいを強め、エンターテインメント性とドラマ性をより強調した佳作となった。舞台第2作(通算第5作)「00.7」もそれは同じ。

 晴郎がシベ超1当時より制作の構想を語っていた作品「魔界の三峰」はシベ超5としてシベ超シリーズに組み込まれることが決定しており、さらに(今のところシリーズ最終作となる見込みの)シベ超6は、みうらじゅんの提案により「閣下の恋」をテーマに制作される予定である。

 また、晴郎やぼんちゃん、中野ダンキチら「晴郎軍団ご一行」が全国行脚しシベ超を広める「シベ超祭り」も魅力のひとつ。晴郎軍団とファンが直に交流し、(大盛況とは行かないまでも)好評を得ている。

 若者達をとらえて離さない「シベ超ムーヴメント」。魅力にあふれた「シベリア超特急」シリーズは、今後も見逃すことを許されない作品群である。



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